本当にインディペンデントなフェスティバル『EASY』:シャムキャッツインタビュー



手作りでやるフェスだから、DIYっていうよりは、もう一歩進んでDIOっていう考え方が一応あるっちゃあるんだけど。”Do It ourselves”っていう。(夏目)

次に、ZINEの話をお窺いします。なんでZINEやろうと思ったんですか?

夏目:まあ好きだからっていうのと、音楽だけじゃないほうがいいかなって思って。せっかくならいろいろなものに触れられたほうがいいし。あときっかけだけ話すと、EASYのフライヤー描いてくれている黒木君て人が大阪の人で、すごく良い絵を描く人なんだけど、あんまり知られてないから、なんか黒木君の紹介になるような場所になるようなところだといいなって持って。で黒木君に、せっかくイベントやるからこのタイミングでZINE出しませんか?って連絡したら、ちょうど別件でZINE作ってて売りたいなと思ってたんですよってことだったんで、じゃあ一人じゃつまんないからたくさん集めてやろうってなりました。

シャムキャッツのお馴染みのファミリー的な方々もいれば、はじめて見るような名前の人もいます。これはどういうセレクトなんですかね。

夏目:俺が好きな人たちってかんじ。

いろいろなもの、けっこう見てるんですね。

夏目:見てる見てる。

そこってなにかそういう繋がりみたいなものがあるんですか?

夏目:ないからね、これを機に作るって感じ。ほんとにまったくないところに出してくれませんかってメールして、「ほんとに出しますけどなんで僕のこと知ってくれたんですか」ってみたいなのがほんとにある

じゃあ実は一方的に知ってるだけで、はじめて会う人たちなんですね。

夏目:そうそうそう。半分くらい7割くらいかな。知らない人たちもいる。これを機に声をかけた。

西村ツチカさんみたいなバンド活動もやっていて…みたいな方もいるので、そういう繋がりがある人かと思っていました。

夏目:ないない。ZINEとか興味あって。なぎ食堂にもZINEショップあるし(※リルマグ)。なんか一回関わると、知ると、ZINEのイベントとか行くことになるし、あとまあ俺たちジャケットとかも全部自分たちのつてでやってるから、そうするとイラストレーターの人たちってZINEやってたりするので、まあ自然と繋がりもあれば、ZINEイベントにフラッといって普通にファンになって買ってっていうパターンのもある。

これは全部夏目君のセレクト?

夏目:カレーの本とかは菅原。菅原も結構誘ってる。俺が菅原に貸して、菅原もファンでってパターンとかもある。

急だけどみんな引き受けてくれたんですね。ちなみに出演アーティストのセレクトも夏目君が中心にセレクトですか?

夏目:いやこれはねえ、皆で決めてる。誰かが良いっていっても、みんなで話しててうーんってなったらそれはなしになっちゃう。けっこう4人で決める。まあなんでも割と全部、4人で決めるかな。絵とかZINEとかは得意分野じゃないからね皆。得意分野っていうか趣味かな俺の。

月刊ウォンブも発売日と近いですが…ウォンブも並んだりするのでしょうか?

夏目:イベントはウォンブ発売の翌日かな。ウォンブも並びます。

では当日はかなり盛りだくさんですね。

夏目:盛りだくさん。あとは人が来てくれるといいだけ。こんだけやってね3,800円とかだいぶ安いと思うんだよね。普通に考えたら高いけど、あとフェスになるとこう、30分とかになっちゃうから持ち時間が。なるべく長くやってもらおうと思ってます。理想だと45分1バンド。今から組むので変わっちゃうかもしれないすけど。

ZINEもどこかにコーナができるかんじでしょうか?

夏目:まあネストの6階かな。ほんとに買ったほうが良いものばっかりが並ぶと思います。あとEASY ZINE SHOPって名前なんだけど、EASY ZINE SHOPの紙袋も作ってるから、買ったらそのかわいい袋に入れてくれます。

良いポイントですね。それは夏目君デザインですか?

夏目:それは黒木君。ちょっとかっこよくしたいからってことで自腹をはたいて作ってくれてます。あと転換BGMもいろいろ楽しい感じにはなってます。

転換BGMもバンドで決めたのでしょうか?

夏目:うん。バンドで決めた。バンドで決めて、バンドで連絡して。なんていうかその、手作りでやるフェスだから、DIYっていうよりは、もう一歩進んでDYOっていう考え方が一応あるっちゃあるんだけど。「Do it ourselves 」っていう。

そういう言葉が実際にあるのでしょうか?

夏目:えっとね、SPECTATOR(スペクテイター)とかでそういうのが紹介してたかな、昔。まあ自分たちでやる、自分自身がやるっていうよりは、もうちょっと集めて、自分たちのコミュニティを発端として、もっと他のコミュニティに広げていって、ていう感じがいいかなって思って。あと当事者を増やすのは大事だと思ったから。

じゃあ自分たちが主役になるようなものっていうのは全然考えなかったんですか?

夏目:うーんまあ自然と最後に出ることにはなるから、そうはなっちゃうけど。まあむしろそうしたくはない感じ。


基本的にバンドっていうのは、一番見せたいものだから。バンドっていうものを剥いじゃうのがプレイベントの主な目的。(夏目)

では次はプレイベントについて これはどんな経緯で決まったんでしょうか。

夏目:うん、フェスやるんだったら前夜祭みたいなのがあったほうがいいなって思って。なんかこうやっぱ一日で終わっちゃうのって良くないなって思って。だったら1〜2週間前にイベントがあると、自分たち的にも、来ようとしているお客さん的にも、プレイベント来れないとしても、先にちょっとこう、合図的なものがあればいいかなって。あと本番のイベントはバンド主体でやってるから、自然とアコースティックな感じの人たち呼べなかったし。呼べなかったけど、もうちょっと違う魅力があるっていうのを伝えたかった、小池さん(シラオカ)とかはね。あと、アユ君とかに関しては、ほんとは呼びたかったけど、今回シンプルなバンドしか呼ばないって決まりを自分たちでつけちゃったから、でもやっぱりなんか絡みたいなと思って、だったら編成減らして、もっとアユ君の歌だけにフォーカスできるようなものにしたらいいんじゃないかと思ってやってみた。

勉強不足で申し訳ないんですが、シラオカはバンドとソロで全然違う感じなんでしょうか?

夏目:全然違うってわけじゃないけど、小池さんのソロのほうがもっとファニーな感じがして。まだ聴けてはいないけど、今度発売されるソロのアルバムとか試聴できるやつ聴くと、かなり良い意味で普通の歌モノでかなりいいんじゃないかなって。あと自分自身で弾き語り最近良くやってて。バンドの曲もまっさらな感じでやるとだいぶ伝わり方が違うから。そういうのも味わってもらえたらなって。

シャムキャッツのアコースティック編成ではなくって本当に2人だけ?なんであえて2人だけなんでしょうか?

夏目:俺も菅原もソロそれぞれやってて、ソロここらで2人でやってみてもいいかなって。単純な。

それは夏目君アイディアですか?

夏目:うん。

菅原君はそれを聞いてどんな感じでしたか?

夏目:うーん何でもいいよって感じ。あとはちょっとリアルなこと言うと、本当は俺のソロも菅原のソロも全部で4組でやとうろ思ったんだけど、4組ちょっと多いなってことになって、だったらもう一緒にやっちゃえばいいかって。

ベースとドラムがアコースティックぽく居てもいいなと思ったけど。なんでそこは2人なのでしょうか?

夏目:歌にフォーカスしたかったっていうのがあるから。基本的に歌とか言葉とか、どういうものなんだろうっていうイベントにしたかった。そう考えるとやっぱりシンプルなほうが、人数少ないほうがいいかなって。あと個人的に久々にそういう編成やってみてもいいかなっていう興味もあるし。だいぶ恥ずかしくなるとは思うけど。

歌と言葉っていうのは、プレイベントでもEASY本番でも大事にしているのかなって思ってはいました。シャムキャッツも歌モノといえば歌モノだし。

夏目:うん全然歌モノだよね。本番は歌と言葉っていうっていうよりバンドかなあ。バンドかなやっぱり。まあハイハワみたいな編成のアーティストもいるし、最終発表で全然バンドじゃないやつが一人ぶち込まれるんだけど、基本的にバンドっていうのは、一番見せたいものだから。バンドっていうものを剥いじゃうのがEASYのプレイベントの主な目的。あとやっぱりギター弾いてる奴とボーカルがいて、どっちも歌うって、ロックバンドとしての一つの理想の形だと俺は思ってて。でしかもその2人だけ出てくるタイミングって素敵だなと先輩たちを見てて思うんですよ。例えばチャボと清志郎もそうだし、ミックとキースでもいいけど、ヒロトとマーシーでもいいけど。なんかそういうのへのの憧れがあるから、こそ恥ずかしいんだけど、まあこういう機会にたまにはそういう雰囲気で2人で出てみても良いかなって。

だいぶ今上げてくれた人たちとは全然違う感じにはなりそうですが。

夏目:だいぶ違うだろうね。なかなか恥ずかしそうな…でも楽しみです。

中学時代に菅原君と一緒に文化祭で披露したというゆずはやりますか?

夏目:ゆず?(笑) ゆずやろうか?やっても良いかもね(笑)

EVENT INFO

プレイベント!シャムキャッツpresents『EASY?』

2014年09月28日(日)OPEN 18:30 / START 19:00

会場:東京・吉祥寺キチム

料金:前売2,500円(1ドリンク別)

出演:【LIVE】
夏目知幸+菅原慎一 / 小池喬(シラオカ) / ayUtokiO
FOOD:さっちん

予約は下記URLにて
http://kichimu.la/file/easy.htm

EVENT INFO

シャムキャッツpresents『EASY』

2014年10月11日(土)OPEN 12:00 / START 13:00

会場:SHIBUYA TSUTAYA O-West, O-nest(2会場同時開催)

料金:前売¥3,800

出演:

【LIVE】
シャムキャッツ、GRAPEVINE[Guest Band]、The fin.、ミツメ、Hi,how are you?、CAR10、EXTRUDERS、シラオカ、Homecomings、Awesome City Club、STUTS

【EASY ZINE SHOP】
Masami Kuroki、サヌキナオヤ、stomachache.、MESS/MIO、OKATAOKA、玉川ノンちゃん、植本一子、こいけぐらんじ、原田響、タテイシナオフミ、仲原達彦(月刊ウォンブ!)、Monchicon!、yo asa

【EASY BGM】
COCONUTS DISK 吉祥寺店、COCONUTS DISK 池袋店、CRAZY RHYTHMS、JET SET 京都店、FLAKE RECORDS、monchicon!、ZOMBIE FOREVER、大塚智之(シャムキャッツ)

http://siamesecats.jp/easy/